カウンセリングなどのセラピーでの勘違い

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クライアントが涙を流した、泣いた、感情があふれてコントロールを失ったときに、単純な解釈しかしない勘違いがあります。

「あなたは今まで、そういう感情をうまく表現できていなかったのですねー」
「我慢していたのではないですか」
「今回は良いセッションになったと思いますよ」
という風に。

確かに、溜め込んでいたものを吐き出すというカタルシス的な快感もあるかもしれません。
しかし実際にそうであるのかはクライアント自身にしかわかりません。
あるいは当人にもわからないかもしれません。

特にうつのクライアントでは、その時点での状態によって感情表現した(させた)ことの是非が変わります。
落ち込みから回復してきていたり、リハビリ(復帰の訓練)の段階であれば、自分の内面にあるものに気付いてもあまり混乱しないで受け入れることができるかもしれません。
逆にまだエネルギーがあまり回復していなければ、とても辛い、収支がマイナスになっているイベントになっているかもしれません。

その感情表現がイベントとして、クライアントにとってどんな意味があるか、どう考えているかはクライアントにしかわかりません。
それをセラピーする側(と表現しておきます)が勝手に「良かったですね」「気持ち良かったでしょう」というように解釈することは間違っています。

2010-08-10 07:00

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