例えば献血で提供しているのは血液だけではない。
時間や医療事故(確率的にはとても低く、重大なものについては相当少ない)に対するリスクなどを提供していると考えられる。
だから、時間あたりの価値の高い、ハイパフォーマーがわざわざ時間を取って献血をするのは合理的ではない。
輸血は代替手段のない医療ではあるが世の中全体を均せば、ある特定の人間に必ずしも依存するものではない。
一方で、血液ドナーが全面的に何かを損なっているというのでもない。
献血によって、精神的な満足が得られると言う人は多い。
サービスなんて皆そういうもので、原則としては対価交換で成り立っているはずなのだ。
しかし、局所的、時間限定的にはそのあたりが見えなくなってしまったり、そのことが言えない空気が生まれる。
2012-10-17 06:00

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