過去の失敗や不幸なできごとについて、長い間クヨクヨと思い煩うことは、「後ろ向き」の感情や思考であって、マイナスのイメージがある。
これが「反省」となると、やっていることは同じでも、途端にポジティブな印象になるから不思議だ。
結局、過去は変えられない。
では、人間は、なぜわざわざ後悔するのか。
後悔することに意味がないということはありうるか。
人間は後悔することによって、そのできごとを、よりハッキリと記憶する。
それは記録することにつながったり、社会として共有することにもつながる。
場合によっては、その人の次の言動を大きく変えてしまったり、動きを止めてしまったりもする。
そして、後悔が変えたのは過去ではなく、現在や未来である。
そう考えると、後悔というのはしごく、前向き、未来に向かう思考だと思える。
2011-03-23 07:00
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