2011-11

エッセイ

褒めはフィードバックの一つ

褒められるとやる気が出て学習につながる。 褒めること、学ぶ受け手側から見れば褒められるということは、単純に言えば、行動や結果に対して他者から受ける快刺激だ。 この快刺激をタイミングよく、繰り返し、ある程度以上一定の法則で受けることによって回...
メンタルヘルス

うつ的思考やトラウマを打ち消すのに時間が必要なわけ

おかげ様で下記Tweetに若干のFavとRetweetをいただいた。 元々は次のtumblogエントリを読んで、褒めることによる学習も失敗による学習も、人間の中に起こっていることは生理的にも心理的にも同じだろうと考えた。 六百デザインの「嘘...
カウンセリング

カウンセリングは常識が8割

カウンセリングでクライアントの話を聞くときに、出すべき反応やするべき対応は、それ自体は特別なものでないことが多い。 普通の言動、常識的なリアクションが8割以上だと思ってよい。 いわゆる「傾聴」や「要約」というものは日常で既にやっているもので...
エッセイ

人に会っていなくても影響は受ける

家族や夫婦でもなければ、人と人はそんなに長くは直接にコミュニケーションを取ってはいない。 これは一定時期・期間の職場や学校での人間関係についても同じだ。 そもそも、ヒトは生きている時間の3分の1は眠っている。 眠りの間は独立孤独な時間だ。 ...
メンタルヘルス

心理臨床現場で使うツールの費用対効果を意識する

うつのリハビリ期に職場に復帰するとき上司や同僚数名にカウンセラーと本人がサポートや理解をお願いするバスケット法や、ディブリーフィングのような惨事後のグループミーティングは、効果が高いという理解はありますが、実際にそれをマネジメントするとなる...
メンタルヘルス

うつが「誤った学習」をもたらす

今回のエントリでは、人がうつ状態に関するトラブルにおいて誤った因果関係を学習してしまうしくみを説明する。 ここで言う「誤った因果関係」とはどんなものだろうか。 例えば、ある人がうつ状態にあったとしよう。 うつ状態は、その本人から見た世の中の...
その他

MR協会の事務局辞めました

(この文章は2011-10-21に書きました) 私事報告エントリ。 この度、運営に関わっていたNPO法人メンタルレスキュー協会(ホーム - NPO法人 メンタルレスキュー協会)の事務局員を辞めることになりました。 理由は、直近の理事会で組織...
カウンセリング

野球型コミュニケーションとサッカー型コミュニケーション

コミュニケーションには「野球型」と「サッカー型」がある。 野球型は話し手、つまりメッセージ発信側がある程度はっきりしていて主導的になっているような状態だ。 知識や事実、情報の伝達など、例えば報告や教育講義などがこれにあたる。 もちろん聞き手...
エッセイ

津軽海峡・冬景色の歌詞に感情表現が使われていないことが話題に

「津軽海峡・冬景色」の歌詞が、情景の描写のみで感情表現を使っていないことを、あらためて紹介指摘していた。 元ネタはテレビのようだがはっきりとは追えていない。 カウンセリングに関連して考えてみると、クライアントに対して「大変でしたね」「苦しそ...
カウンセリング

人は歴史を好む

人は事例が好きだ。 自分が学んでいることの知識や仕組み、法的な制約や科学的根拠などを知ることは、その内容にライブ感を感じることができなければ、一部の人にとっては難しい。 ところが、事例にはストーリー性があるから始まりと終わりの区分がある程度...