disaster

ポストベンション

遺体に「慣れる」ということはない

事故や犯罪、災害など、あるいは業務・任務の上で死体を見た、扱ったときの心理的トラウマティック反応には、強い時、弱い時、まったくないときなど様々だ。 死体目撃反応をあまり重視していない人や、「(必ず)慣れるから大丈夫」と言い切る人もいる。 ど...
エッセイ

災害の苦しみは人為的に増幅する

災害はそれ自体が衝撃や苦しみをもたらすが、それだけではない。 そこからの回復や復活の過程で、社会や人々相互に行動や意見、回復量、などに違いができ、齟齬が生じる。 これは必然的なものだ。 そしてこれらは言わば、人為的に、後天的に、新たな衝撃と...
エッセイ

中国の反日デモ暴動を災害ととらえて対処する

現地邦人にとって暴動は「政治問題」ではなく「災害」である 今起きている中国国内の反日示威運動は確かに背景や発端は確かに政治的問題が絡んでいる。 しかし在中邦人や企業の日本人従業員などがなにより安全を確保するためには、政治問題というなにやら難...
ポストベンション

「トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか」から惨事対応エッセンスを読み取る その1

「トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか」を読み続けてそのまま読了。 トムラウシ山遭難に見る医学・社会・心理 | deathhacks トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか (ヤマケイ文庫)posted with amazlet at 12.09.1...
エッセイ

トムラウシ山遭難に見る医学・社会・心理

トムラウシ山遭難の分析本を読み始めた。 トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか (ヤマケイ文庫)posted with amazlet at 12.09.12羽根田治 飯田肇 金田正樹 山本正嘉 山と渓谷社 売り上げランキング: 2027Amaz...
エッセイ

人間のほうを研究しています

最近また、自分の今後の身の振り方、行く末を考えている。 これまでも折に触れて繰り返して考えてはいる。 例えばそれがある程度明確な指針のようなものにまでできれば個人人生のミッションステートメントとも言える。 自分のミッションステートメントを考...
カウンセリング

話を聞く、聞かない、を真摯に考え抜く(前編)

惨事に遭った人を支援する、面談を通じてケアするなどのとき、その惨事が極大なものであったときにに、支援者はクライアントとどう接し、どう会話したらいいのか。 東日本大震災後の支援では、正にそれぞれが同じ、あるいは似たような状況になったり、迷った...
メンタルヘルス

惨事ストレスと心理的対処の基本的な考え方(メモ)

災害でストレスを感じるのは当たり前の反応 防衛反応は当たり前の反応だが、強すぎると心身を痛める、または長く続きすぎる ※今朝はメモの画像で省力エントリ。そのうちテキストに書き起こすけど。 ※文字がブレてるのは乗り物(新幹線)移動中に書いてた...
メンタルヘルス

ピンチに元気になる人もいる – 東日本大震災4週間経過

有事や災害の影響により、短期的にも長期的にもメンタルヘルスの不全を引き起こす人は多い。 全体の比率としてはマイナス面がまずは多いのかもしれない。 しかし、逆に有事だからこそ元気になる人もいる。 頑張る人もいる。 そういった人の中には平時には...
メンタルヘルス

今回(東北関東大震災; *東日本大震災)規模の災害でのメンタルサポートにおいて留意するべきこと

あくまで現場・現地に行っていない立場・状況で私個人が考えること。 現場にいないからこそ、心理的・ストレス的に距離を置いて見ることができるというのは利点であると思う。 しかし、現場や被災当事者からみれば、冷酷に感じたり、きれいごとや「それがで...