crisis

メンタルヘルス

大規模災害の被災者に対して心理的支援をする際の準備知識

印象だけで考えても、今回の東北関東大震災規模の災害の被災者や関係者は体験やグリーフが先々にトラブルの元になる可能性は高いと思われる。 その理由を述べる。 基礎的な知識として、同じような衝撃のイベントに出会ったとして、いわゆるPTSDのような...
メンタルヘルス

話すこと、書くことによるストレス対処について考える

悩んでいるときや惨事ストレスを受けているときに、クライアントに勧める対処として「話すこと」「書くこと」が挙げられる。 「書くこと」によってストレスなどが軽減する(可能性がある)理由について、「記録をしたから、そのことを忘れてもいいのだと認識...
メンタルヘルス

今回(東北関東大震災; *東日本大震災)規模の災害でのメンタルサポートにおいて留意するべきこと

あくまで現場・現地に行っていない立場・状況で私個人が考えること。 現場にいないからこそ、心理的・ストレス的に距離を置いて見ることができるというのは利点であると思う。 しかし、現場や被災当事者からみれば、冷酷に感じたり、きれいごとや「それがで...
メンタルヘルス

災害が起きた直後に自分たちにできること

基本的なことからするべきだし、それ以外はできなかったり却ってノイズになる可能性があったり。 自分を守る 家族と身近な人を守る 食事・寝床・トイレを確保する 自分の本来の仕事や役目を果たす その上で、 メンタルヘルスの専門的知識や技術を活かせ...
メンタルヘルス

事故や災害によるストレスや記憶を処理する自由と多様性

大きな事故や災害が起こったとして。 受けた惨事ストレスの処理し方、「平常」への戻り方やかかる時間は人それぞれ違います。 その人なりに整理をつけて、日常では忘れていたいという人もいます。 その出来事を「絶対に忘れない」「社会としても忘れるべき...
ポエム

ブログを書く私

下園壮太氏は著書『「遺されたつらさ」の受け入れ方』(講談社+α文庫、2010年)の「おわりに」でこう書いています。 p.243-244  実は本を書く私は、これと同じような問題に直面しているのです。  (中略)  ところが、本という手段をと...
メンタルヘルス

惨事対応のスペシャリストは自殺企図対応のスペシャリストたりうるか?

惨事ストレスを受けた個人や組織をサポート・ケアするといっても、私たちがカバー・認知・受託する範囲では毎日まいにち「惨事」は起こっていない。 カバーしている(できる)対象のイベントとして例を挙げれば、交通事故、航空機事故、災害、通り魔・無差別...
ポストベンション

答えは「現場」にしかない

うつや惨事ストレスを「勉強」すればするほど、「研究」すればするほど、支援者は「あなたの感じ方(症状)は、これこれだ」「PTSDになる可能性がある」「ASDだ」「人に話しなさい」「お酒は絶対ダメ」「死にたいくらい辛いのも当然だ」という説明・解...
メンタルヘルス

個別カウンセリングとグループミーティングの関係性

個別カウンセリングが上手な人が惨事後のグループミーティングもうまく仕切れる訳ではないようです。 逆にグループミーティングの進行をうまく回せる人が一対一のカウンセリングではボロボロ(!)だったりします。 もちろん上級者はどちらもこなせるのです...
カウンセリング

日常の、ちょっとした、大きな、ショッキングな出来事

カウンセリングで惨事体験を聞くとき、惨事のイメージを説明するときなどに、『「日常の」「ちょっとした」「大きな」「ショッキングな」出来事について話していただいていいですよ』と言っていることがあります。 後から考えたり、文章に起こしてみるとヒド...