今どき学びたいタイミングで学べないなんて

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何かを学びたくなったときに、大学なんかだと通常年度ごとの募集とカリキュラムだから、どうしてもモチベーションとのタイムラグが生じる。
さらに言えば、応募や受験の時期はさらに3ヶ月や半年前だから1年近く待たされることにもなる。
もちろん受験して選抜されるのだから、そのための準備期間は多かれ少なかれ必要ではあるのだろうが。

だが、現代のスピード感で考えるとちょっとこうしたタイミングのズレ・ラグがあるのはちょっともったいないように思う。

カリキュラムなどにしてもそうだ。
1年や3年、あるいは4年という区切りが定型として決まっていれば、ライフサイクルの中でなかなかマッチさせたり捻出したりが難しい人もいる。
現実問題としての家族状況や財政的な制約によってあきらめざるを得ない人、端からチャレンジのアイデアが浮かばなくなる人もいるだろう。

技術系のものであれば、どうせOJTが必須であるから、認定試験のみを定めれば良い。
事前の必須学習などは要らないだろう。
ある一定の能力や知識をチェックして、それを満たせば certification を与えるという仕組みだ。
学歴や年齢などの制限も原則不要だろう。

医学部をでなくては医師国家試験を受けられないとか、法科大学のカリキュラムを修了しなければ(?)司法試験が受けられないとかは無駄に思う。
必要だと思われる職務像をまず考え上げて、それを確認するための試験を作り上げる。
それを満たせば、どんなに奇妙な学習方法や経過をたどっていても合格だ。
明らかなチートを除外する工夫は要るのかもしれないが。

ただ、入学時期の違いや学習進度のズレがあまりに大きいと集団での学習というメリットが損なわれる。
場所やティーチングなどの資源を有効に配分することができないとコストが上がる。
結局学習効率、学びのインパクトが得られなくなる。

既存の資格試験や高等教育、大学教育がまったくダメで無駄でスピード感がないというわけでもない。
Web上の情報や現実世界でのリアルな学びが至上だというのでもなく実際は玉石混交だ。
個人のレベルでは常に変化とチャレンジの数量を増やすことに尽きる。

2012-12-26 07:00

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