比ゆは理論と事例を間で取り持つ

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理論というものは定量的判断に基づく。
厳密に様々な条件などを設定し、枠を作り、要素を限定することによって、通常は難しいはずの「定量」を示す。

これによって、ある一定の幅ではあるが、物事を言い切ることができる。
しかし、それを現実世界に適用するには当然ながら条件や枠、要素との距離や異なることによって生じるリスクを使用者が受け入れなくてはいけない。
理論だって常に完璧ではないからその不具合に対して使用者が文句を言うのはなにか違う。

また、事例というのは今度は定性的判断が下される(下された)事象ということになる。
事例は既に起きてしまった過去だから、それをきちんと分析しさえすれば原則として白黒がついている。
それを適用できる範囲は極めて限られるけれども、その分深さや情報のパワーがある。

そしてこれら一長一短がある「理論」と「事例」をつなぐものが「比ゆ」ということになる。

2012-11-02 08:00

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