双極性障害の治療のときには、「病識を育てる」という言い方をすることを知った。
横浜の研究会で、みくるべ病院のアルコール依存症の臨床実践について伺った。医療保護でも入院を受け、外泊で飲んでも強制退院させない等。疾患の受容を促し、病識を育てることこそ治療の核心なのに、本人に治す気がないと治りません、という、以前の治療には、本質的に欠けている部分があったのかも。
— 加藤忠史 (@KatoTadafumi) October 4, 2012
@KatoTadafumi 「病識を育てる」って新鮮な言い方と感じました。
— 小片武 (@neti2) October 4, 2012
@neti2 そうでしたか。ついつい双極性障害の心理教育と対比して考えるからかも知れません。病識を育て、受容のプロセスをサポートすることが主眼なので。
— 加藤忠史 (@KatoTadafumi) October 4, 2012
@KatoTadafumi あっと! そう言えば、うつサポートでの「自分(に対する)カミングアウトが回復へのターニングポイントになる」ことと似ているかもとも思います。
— 小片武 (@neti2) October 4, 2012
双極性障害は、本人や周りが、それが「病気」であること、「治療やサポートのノウハウがある」ことを知らなかったり、気づかなかったりすることがが結構ある。
そして、治療などのアプローチが始まってからも、それに対して本人自身が前向きに取り組めないことがあり得る。
困っている度合いによっては労力を割かないし、「病人」扱いされることへの抵抗が当然のように生じる。
これは、境界性パーソナリティー障害ともかぶる問題だ。
さらに、この視点は、うつについての捉え方、扱い方ともかぶっていることは既に私も書いている。
総じて、精神的・内面的な「疾患」や「問題」は定義や取り上げそのものが難題になる。
かといって診断基準や介入ポイントを定めてしまっても時代や社会の変化に沿わなくてはいけないし、個体差が大きいから注意する必要がある。
2012-10-07 10:00
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