心理って難しい

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心理の難しさにはいくつか理由がある。
それは、記録が残っていない過去を分析したり、情報の無い中で未来を予測したりするようなものだからだ。

心理は「考え続けるのが難しい」

心理やそこから起きる人間の言動には、区切りはあっても終わりは無い(区切りすら無いように見えることも多い)。
一度正解にたどり着いたように思えても、その地位は絶対に安泰ではない。

心理は「考える必要があるときにはたいていピンチである」

心理や関連するトラブル・悩み、それらをうまく扱いたいと思うときは、気持ちも追い込まれ冷静になりにくい。
正しいことを追求したいと思うことは悪いことではないが、現場では間に合わないかもしれない。
私個人はそういう「学問」を高く評価しにくい。

プロは間違う、学者は正しい | deathhacks

心理は「あらゆる変化に対応しなくてはいけない」

私が考える心理は実学、実践的な営みだ。
以前はちょっと違う考え方をしていたけれども。

心理学に偏見を持っていました | deathhacks

心理が扱うものは無形の内面や内心だ。
しかし、そこには他人や社会、自然や環境というような外部が影響を与える。
人間の内面で何が起こっていて、何が起こっていないにしても、結局はその外部からに影響に対する反応こそが心理だ。

社会や環境が変化していっている(ように思える)のだから、その研究や処理も常に変化対応していく必要がある。

心理は「原則が当てはまらない」

心理で扱うものは、個人やそれぞれに中身が異なる組織・コミュニティだ。
それらの違いはまったく無視できない。

いくら研究や学習をしても、現場でその個別性にぶつかって、一から戦略・戦術を組み直したり、原則や常識と真逆のことをすることになることなどしょっちゅうだ。
もちろん、軸となるような常識や過去の知見から生み出された原則は持っていなくてはいけない。
しかし、それが現場、つまり格闘技で言うところのリングや、生き死にがかかるような実戦的な戦場で、そのままに自分やクライアント・仲間の身を守ってくれると信じ切ってはいけない。

要は、世の中がすべて原則と例外からできているということ、その比率の適当な見きわめをするのが大事だということ。

まとめ、のようなもの

ストレスや悩み、うつなどを標準化、可視化、定量化するという試みは様々ある。
「幸せ」や「快」というものを測ることができるようになったら、それらも可能になるかもしれない。
私自身の気持ちよさですら、なかなか見極められないのだけど。

2012-06-05 08:00

Posted from DPad on my iPad

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