2007-11-20の日誌より

R4000553

医師、医療、医業は、患者の笑顔が見たいからとか、感謝されるのがうれしいからとかの理由で開始して、さらには継続するのが不適切なものだと思う。
時には患者や家族に恨まれるし、明らかに適切な医療を為していたとしても感情的にこじれてトラブルになることもありうる業である。
人間関係からもたらされる評価のような長期的リターンを求めないで、短期的な診断、治療の判断や手技、手術などの短期的な活動の中に喜びや快が得られるかどうかが、それを生業にするか否かの判断の分かれ目だと思う。
長期的なリターンとして、金銭的なもの、名誉的な評価を報酬として期待してしまうのも危険。

(2007-12-02 追記)
美学的には、プロフェッショナルは、すごいと思わせてはいけない。
裏方、縁の下の力持ち的にパフォーマンスをしなくてはいけない。
しかし、最近は、専門的な領域においても、公開性、透明性、説明責任が高いレベルで求められる。
むしろプロの技術や知識、マネジメント、商品の提供と同じように当然のものとされる傾向がある。
それは責任を過剰に追求する方向であるし、性悪説的、管理社会的な世の中を進める道でもある。

2011-11-04 09:00

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