肌に張りがるということはどういうことか。
どういった状態か。
女性が化粧をしたり、エステをする前後の違いを表現したりするような場面で使われる。
見た目として表現したり、比べたり。
触ってみての感覚としても確認する。
むしろ「張り」という言葉は触覚を表すときに使われる。
しかしそれだけではなく、例えば「最近仕事に張りがない」というように緊張感などを比ゆとして表すためにも使われる。
肌に張りがあることを定義するとどうなるか。
圧迫された時の反作用、反発力が高いことと考えればセンサーで測定できる。
定量化できる。
見た感じがツルツルとなめらかで、まるで膨らんだ風船のようだと人間は「張りがある」と感じる。
自然の中に元々ある、泡や水滴、表面張力、風で膨らみはためく布などを通して経験や常識的な感覚として、見た目から、触った感覚を予想・想像している。
もしも、肌に張りがある「ように見える」ことを目指すのならば、従来の化粧と同じように肌の細かい凸凹をより細かい粒子で埋め、かつ光が適度に反射するような状態を作り出せば良い。
そしてそれも光学的に測定することはできる。
何かを定義したり、分析しようと思ったならば、まずそこで使う言葉の意味を厳密に考えなくてはいけない。
そして、その定義をする意義を考え、目的を達成するために必要なことを導かなくてはいけない。
往々にして世の中の正解は一つではない。
定義が変わることもあるし、目的を果たすために端折ってもいいこともある。
考えぬかなくてはならない。
2011-10-23 09:00

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