組織は生まれた瞬間から成長し老化する

R1008625

人間の意思や経済活動の集合体である「組織」もまた、人間と同じ性質を持っている。
生まれた後に、何も手をかけなくても勝手にうまく育つということは稀だ。
「からだ」が大きくなることが必ずしもベストというわけでもない。
ドラッカーが言ったように、組織には「適正」な規模がそれぞれにある。
組織の変化を成長ととらえればポジティブな印象だが、そのネガは劣化という意味を含んだ老化であるかもしれない。

組織は、人間と似ている。
殺そうとしてもなかなか死なない。
生かそう活かそうと皆が願い、手を尽くしても、死ぬときには死ぬ。
そう。生まれたら必ず死ぬ。一度だけ死ぬ。

組織論は興味深い。
現代の組織で言えばその栄養はお金だ。
NPO法人では、その財務基盤の安定はほとんどの組織でボトルネックになっている。
収入の柱は4つある。
会費、事業収入、寄付、そして助成だ。
これらをバランス良く、安定して得る、獲得することが組織の成長と維持には欠かせない。
人間の栄養バランスと同じだ。
偏っているとその行動や意思にも影響を与える。
いったんこれらを外界から得たのなら、もうそれは「社会」の一部となって、組織や人間はある意味、「活かされている」ということになるから、社会への責任が生じる。

2011-06-20 07:00

(関連書籍)

プロボノ―新しい社会貢献新しい働き方
嵯峨 生馬
勁草書房
売り上げランキング: 45605
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

コメント

タイトルとURLをコピーしました