うつ的反応の一例(3) – 異性関係

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うつの人が、その不安や苦しさを短期的にでも減らそうとして、異性関係という強い「快」を求めることがよくあります。

ある男性はうつの治療をしながらもケータイでの出会い系サイトにハマってしまいました。
実際に待ち合わせの約束をしたり、メールのやり取りを楽しんだりしていました。
最初は軽い気持ちだったのですが、段々にに小遣いの範囲では楽しめなかったり、仕事中にもメールが来て困るようになりました。
しばらく続けているうちに妻にもバレたのですが、妻は「自分の小遣いの範囲でやれるのだったら好きにやれば」という反応だったそうです。

良い悪いとは関係なく、異性関係がうつと絡みあうことはまれではありません。

  • うつの苦しさという「不快」を打ち消すためには強烈な「快」が必要になる。異性関係以外にも違法な薬、多量のアルコールなど
  • 「快」を維持するために疲れが増え、うつの回復とは相性が悪い。逆に出会い系や消費者金融、ギャンブルなどはそのように段階的に「生かさず殺さず」的な商売をする
  • 周囲の人に隠したいと思うこともうつと相性が悪い
  • 家庭にわかってしまっても、関係が終わってしまっても、その疲労やストレスは続く
  • このケースの場合、男性は妻から責められても苦しいし、怒られなくても存在価値や愛情に疑問を持ち辛くなる

テレビや映画、ニュースなどで広く知られるようになると、本来その個人にとっては千差万別で苦しいテーマやトラブルにある一定のレッテルが貼られ、イメージがつきます。
うつの人に対応する場合にはその背景にある「その人なりの論理」「事情」「思考」とうつ的思考の関連を客観的に見る必要があります。

うつ的になると、異性関係以外にも、ギャンブルや高額の買い物、薬物や違法な娯楽などに近づきやすくなります。

2010-12-13 06:00

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