部外力を重用する空気

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何か少しでも特殊な業務を新たに始めようとするとき、多くの組織で部外から専門家や権威を持ってきます。
しかしその実力を前もって確認したり、成果や効果をキチンと評価することは少ないのです。

特殊性がある業務には医療やメンタルヘルスなどが挙げられます。
組織でなくても、例えば医療においては欧米で研究・開発・普及した技術や商品をそのまま日本国内に持ってきて前後の検証をしないままに標準化する場合があります。
薬剤や救急技法、AEDなどにはそういった要素が見られます。

ある問題に対してアクションが業務上、組織上必要であるが、その内実よりもまずは「何か手を打った」「努力している」ことが重視されるとき、部外力の利用は適切なのでしょう。

・専門的かつ部外力であればネームバリューさえあれば適任・適性であるかは厳しく問われない
・部内力を使ったり、部内で能力者や機能を育成するよりもコストやリスクが低い。その仕事を継続的な事業にする見積もりが(まだ)なかったり、やる気が実はなかったりする
・部外力であれば結果責任を問われることがないか、厳しくない。その委託相手を切る、担当者の一部に責任を負わせれば、組織全体としては安全である

結局、その仕事や事業が何であれ、既に組織内にある資源を利用できないかを考えたり、適時に事業の重要性や継続性を検討・判断したり、適正な結果評価をしたりするという当たり前のことをできるかという問題です。

2010-09-28 07:00

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