カウンセリングでもグループトレーニングでも言語化は大事です

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グループでカウンセリングやグループミーティングの練習をしていて、お互いの振り返り、自分が発するフィードバックなどにおいて、思考や気持ちを言葉に落とし込んで伝えることが、皆自分が思っているほどはできていないことに気づきます。
日常会話の中や、普段、われわれが支障なくコミュニケーションが取れているように思っていること(の多く)は錯覚なのでしょう。
あいまいな部分はきっと勝手に推測・補間しているのです。

「好き」と言うだけが「好き」を伝える手段ではない | deathhacks で書いたことも正しいのですが、レストランに行って黙って座っていても永久に食べたい料理は出てきません。
はっきりと声に出して注文しなければいけませんし、ハンバーグが食べたいのに「カレーライス」と言ってしまったら、カレーが出てくるはずです。
これは喩えではありますが、世の中には声に出して注文してもいないのに自分が食べたい料理が出てこないことに文句を言ったり、悩んでしまっていたりする人が多くいます。

カウンセリングなどを教えたり、突き詰めたりするためには学問として言語化、体系化をしなくては不可能です。
言語化をうまくしたり、表現力を鍛えるには練習しかありません。
しかし、これはキチンと練習すれば上達する「技術」です。

上達するためのトレーニングはいくつもあります。
日記を書くこと、ノートを取ることなどによって自分の気持ちや考えを言葉に落とし込む、外部化・客観化してあらためて見直すのも良いでしょう。
教育の中で議論やフィードバックをするときに言葉の一つ一つに気を使う、あいまいな表現になっていないか、相手と認識が近くなっているか、同じ言葉なのに認識が違っていないか注意を払うなど、意識をすることによって感覚が研ぎ澄まされ、技術上達の機会になる場面は多くあります。

2010-09-21 07:00

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