「自殺」や「うつ」という言葉はハリー・ポッターの「例のあの人」と同じか

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メンタルヘルスやカウンセリングに関連することを話していると「自殺」や「うつ」という言葉が多く出てきます。
これは当然のことでしょう。

公共の場所でそういう話をしているとき、その話している仲間内から「声を少し落とした方がいいかもー」とか「ちょっと『自殺』という言葉を使うの避けようか、ここでは、、」という雰囲気になることがあります。
その印象や考え方は否定できませんが、逆に問題提起したくなるテーマでもあります。

「自殺」や「うつ」は実際に世の中に存在します。
「自殺」や「うつ」は誰かが絶対的に悪者だということではありません。
ましてや「自殺」や「うつ」はその当事者や関係者が恥ずかしく思うべきことではありません。
ただし「自殺」や「うつ」には、まだまだ一般的に知られていないことが多くあるからこそ、恐れられているということは理解しています。

あまりにも恐れが強過ぎて、その事象を公然と語ったり、口に出したりすることすら、怖がる、その事象を呼び寄せてしまうのではないかと不安になる。
それはハリー・ポッターの物語における「ヴォルデモート卿」のような扱いかもしれません。
「ハリー・ポッター」の登場人物は絶対的強悪なものとして、「ヴォルデモート卿」の名前を口に出すことをためらいます。
聞くことを嫌がり怖がります。
その「存在」を知っているし、「名前」も知っているのに。

「例のあの人 You-Know-Who」あるいは「名前を言ってはいけないあの人 He-Who-Must-Not-Be-Named」と。

決して周囲が眉をひそめたり、嫌がっているのに、大声でそれらの言葉や話をしようというのではありませんが、自分たちが「なぜ」そうするのかということは常に客観的に見て考えたいと思っています。
もちろん、メンタルヘルスやカウンセリングに関係した話は、いわゆる秘密やプライバシーに近づく内容になることも多いので、そういった点からは周囲の状況に注意が特に必要です。

2010-07-20 7a.m.

(2010-10-06 タイトル、文章を修正)

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