どんなカウンセリングでも「表情」「うなずき」「要約」は算数での九九のようなもの


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自殺したいくらい苦しく、疲れた人や大きな災害・惨事に出会ってしまい衝撃を受けている人をケアするためのカウンセリングは一見、通常の悩み相談的なカウンセリングとは大きく違うように思えるかもしれません。

もちろん、うつやPTSDなどについてよく知っていなくてはいけませんし、それをクライアントにうまく、分かりやすく説明したり、少しでも良い方向に近づくような方策を一緒に考えたりするのにはたくさんの知識や勉強、経験が要ることは否定しません。

しかし、希死念慮を持っていたり、惨事にあったりしたクライアントをケアする場面だからといって、カウンセリングの基礎は変わりませんし、まずはそこから入るものです。
その基礎は「表情」「うなずき(あいづち)」「要約(と質問)」です。

実のところ、カウンセリングトレーニングの初期段階で習う(そして私たちが教え、普及啓蒙している)これらの基礎を押さえていればどんなクライアント・場面であっても当初は8割方うまくいきます。
正しい知識や説明のテクニックなどは、その次の話であって残り2割の部分です。

「表情」「うなずき(あいづち)」「要約(と質問)」は「算数で言ったら九九」「国語で言ったらひらがなの読み書き」「野球で言ったらキャッチボールやバットの素振り」「サッカーで言えば90分間ピッチに立つ体力」のようなものです。
応用の段階になったとしても使い続ける必要があります。
むしろ上級者ほどシンプルな技術でも扱いに長けていて大きな効果をもたらすことができます。

中途半端な初級・中級者ほど基礎を軽視する、あるいはその重要さや価値に気づいていないことが多いことを教育や技術練度評価のときに感じています。

2010-07-19 8a.m.

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