カウンセリングでのうなずきのポイントは3つだけ

カウンセラーの初級トレーニングで覚えて欲しい技術には3つあります。
うなずき、要約、アドバイスです。
この3つが上手くなれば、悩む人や相談者のうち、相当の割合を支援するのに十分な「メッセージ」を出すことができます。

このエントリでは、この3つの技術のうちでも一番の基本となり、使う回数が多い「うなずき」のポイントを3つ紹介します。

1 目を見開く

これはうなずきに含まれるというよりは表情なのですが、「話を聞いている」「興味がある」というメッセージを出すためにセットだと考えます。
ハッとした、軽い驚きを表す表情とイメージしてもいいかもしれません。
口元は緊張しすぎないように、緩めてだらしなくもならないように。
目を見開くことによって、怖い印象が出てしまう人は他の人に観察してもらって修正と工夫をしてみましょう。

2 うなずきは大小2種類

一つは小さいうなずき。
小さいと言っても普段しているような小刻みなピクッというようなうなずきではなくて。
水平から下に向けて45度の角度で目線が下がるくらい、あごをチョンと胸に付けるくらいの気持ちでしましょう。
お辞儀するほどではやり過ぎですが、首の運動だけでは不自然になります。
もう一つ、大きなうなずきは、やり方としては小さいうなずきとあまり変える必要はありません。
ただ「振りかぶって」みましょう。
つまり、一旦あごを上げて、助走をつけるような動作をしてからうなずきます。
あとは小さいうなずきと一緒ですが、振りかぶることによって自然と全体に動きが大きく、わずかに時間がかかるものになるはずです。

3 大小のうなずきを混ぜて使う

2種類しかないうなずきでも組み合わせると緩急を付けることができます。
単調にならないように。

まとめ

うなずきのポイント3つはそれまでの経験や背景によって、身につける難しさに違いが出るでしょう。
これら一つ一つをまず練習してみることは野球のバットや剣道の竹刀を「素振り」するようなものです。
今回説明したうなずきを、ロールプレイや実践で上手に使うためのコツを次エントリで書きます。

2010-07-08 8a.m.

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