自分がカウンセラーに向いてないと思うのは自分と理想が合致していないだけ

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基本的には、のほほんと色々コントロールしながらカウンセラーをしています。
日本の心理カウンセラーは特権や権威がない代わりにカジュアルで責任の範囲が狭い仕事です。それでも置かれた立場やクライアントによっては大きな影響を与えることがありますから様々な道義上の義務が生じます。

私も自分がカウンセラーに向いていないと思う時は断続的ですがしょっちゅうあります。
例えば、自己を分析すると、細かい部分にこだわりすぎ、理詰めに考えることを好む性質があるので、どうもそれとぶつかるような価値観や対応とは相性が悪くなります。
また、言動がトリッキーというか、アマノジャクな指向性があって、「わかりにくい」「からみにくい」と評されることがよくあります。

これらの性質は、自分と同じように何かしらのこだわりを持つクライアントに向かって私が「こだわりすぎる部分」を指摘するのに抵抗を感じる基になったり、リアクションを読みにくくてクライアントが安心を感じる妨げになったりという原因になります。

しかし、このように自分のカウンセラーとしての資質に疑いを持つこと、カウンセラーに向いていないのではないかと心配することに、自分の頭の中だけ、自分だけで答えることはできないことも理解しています。
また、この不安は単に自分「だけ」、自分「独自」の「理想的なカウンセラー」と自分が合致していないだけなのかもしれません。
人の性質はいろいろで人生もいろいろですから、およそあらゆる種類のカウンセラーやカウンセリングのニーズは存在しています。
もちろん仕事としてカウンセリングをするのであればできるだけニーズに当てはまるように「打率」を上げる工夫を常にしなくてはいけません。

カウンセラーには世の中、世間におけるあらゆることに関してのバランス感覚が要求されます。いわゆる「普通」の感覚、「常識」です。
バランス感覚は訓練でまあなんとかなることが多いと思います。
またスーパービジョンやリファー、家族や職場、医療との調整などで、クライアントだけでなくカウンセラー自身の置かれた状況も認識して調整・対応しなくてはいけません。

2010-05-13 6a.m.

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