memory

エッセイ

感情のメモリー

感情というものはやはり何か目的があって存在すると思っている。 目的、というとそこに何か「神の意思」のようなものがあるようなイメージだが、それとは少し違う。 感情があることによって、生き物もしくは種として有利になる点、つまり意義があるのではな...
エッセイ

忘れるオプション

世の中、人それぞれ、忘れられないこと、忘れたくないことがある。 逆に、忘れたくても忘れられないこともある。 記憶に関して人間は不自由だ。 いくら試験勉強をしても内容が頭に残らない苦しさを知っている人は多いはずだ。 不自由だからこそ、ある物事...
知的生産

思考・思索・アイデア・想起を外部化することの意義を考える

タスクは書きだして外部化すると良いとはよく言われる。 その作業によって対象について、客観的に思考できるというような説明がされる。 悩みや漠然としたアイデアも同じで、頭の中に入れているだけでは煮詰まってしまったり、良い変化があっても忘れてしま...
知的生産

アイデアを出すために、わざと間違った仮説を作ってみる

良いアイデアを生むコツを考えている。 「アイデア」とは何か。 アイデアというものは既にあるものの組み合わせに過ぎないということはよく言われる。 あとはその要素・素材と組み合わせ方次第だ。 有名なオズボーンのチェックリストは、組み合わせ方の種...
コミュニケーション

物語が人の心に響くのはなぜか

人間は原則として一度に一つのことしか認識できない。 同時に別のことを考えることはできない。 マルチタスクは幻想や錯覚だ。 「いや、私は一度にいくつものプロジェクトを切り盛りしているぞ」とか「ながら勉強は?」とか「車の運転をしながら音楽聞いた...
知的生産

もしも知能がなければ、感情もない

ヒト以外の動物に感情があるか否かというのは難しいテーマだ。 一般に動物が、時間というものを認識していないのならば、おそらく感情もそれに応じて、ないか乏しいはずだ。 人間に、なぜ「感情」があるかを考えてみよう。 感情的な人、(感情のない)論理...
メンタルヘルス

比ゆやショーマンシップの活用は邪道ではない

メンタルヘルスの教育や情報提供の場に限らず、たとえ話やストーリーの「見せ方(魅せ方)」というのは大事だ。 しかし、そのコツや技術は伝達や教育、形式知にすることがやや難しいため、あるいは学問や科学的なものではないと思えるため、軽視されたり、...
知的生産

記憶は信用しない、記録だけを信頼する

4年くらい前に、ふと、写真を趣味としようと思い、始めた。 それとはまた別に、だいぶ以前には、写真というものの意味をうまく理解していなかった。 その場にあるもの、目で見えているものを、フィルムやデジタルデータに記録するだけであれば、誰がやって...
メンタルヘルス

フラッシュバックは絶対悪にあらず

PTSD(心的外傷後ストレス障害)やASD(急性ストレス障害)に伴うフラッシュバック(侵入)はその体験や感覚そのものに善悪はありません。 何か衝撃的な出来事(PTSDであるならば生命の危険を感じた、もしくは実際に死ぬ可能性があった)を経験し...
メンタルヘルス

人間はとことん自分に都合がいいように補間するなぁ

人間は自分に都合が悪いエピソード、責められたエピソードに出会っても、ほとんどの場合は「良い解釈」「都合のいい情報」を探し出します。 それはすぐに見つかることもあれば、時間がかかることもあります。 そういうときの視点は自分に都合がいいことしか...