depressed

メンタルヘルス

うつは治ると言う

うつの人や惨事に遭った人に、自分以外のカウンセラーやセラピストが「治る」とか「大丈夫」と言っていたとして、そのことに疑問を感じたり、腹を立てたりするのはなぜだろう。 まず、「治る」とか「良くなる」という言葉のイメージが違う可能性を考えてしま...
メンタルヘルス

組織がうつリハビリ者に「完全に治ってからの復帰」を求めるのは行政の指導上も誤り

うつのリハビリについて先日、質問、というか情報があった。 最近の企業等組織ではうつによる休暇や病休、休職の後の復帰・復職、つまりリハビリには、本人が休む前と同じように勤務できることを条件としているという。 しかもそれは厚生労働行政、あるいは...
メンタルヘルス

うつ的思考やトラウマを打ち消すのに時間が必要なわけ

おかげ様で下記Tweetに若干のFavとRetweetをいただいた。 元々は次のtumblogエントリを読んで、褒めることによる学習も失敗による学習も、人間の中に起こっていることは生理的にも心理的にも同じだろうと考えた。 六百デザインの「嘘...
メンタルヘルス

うつが「誤った学習」をもたらす

今回のエントリでは、人がうつ状態に関するトラブルにおいて誤った因果関係を学習してしまうしくみを説明する。 ここで言う「誤った因果関係」とはどんなものだろうか。 例えば、ある人がうつ状態にあったとしよう。 うつ状態は、その本人から見た世の中の...
カウンセリング

うつの人の日常は惨事である

うつのクライアントについての説明やカウンセラーとしての対応を学んでいると「あれっ? これは惨事の話と同じになってないかな?」とか「ん? ごちゃまぜに混同してしまっている?!」という感じを受けることがある。 実はこれは当然のことなのだ。 うつ...
メンタルヘルス

うつをなくす、という考え方は間違い

「うつを減らす」とか「自殺やローパフォーマンスなどによる大きな社会的損失を防ぐ」とかならば現実的に許容できる。 軍隊などの戦闘ミッションや救急医療、災害対応などと同じ観点を持つこと。 「ゼロ・カジュアリティ(一人の犠牲者も許さない)」を目指...
カウンセリング

はじめはメッセージコントロールだけで十分

カウンセリングについて勉強していくと、今目の前にいるクライアントを分類したくなる。 「見立て」をしたくなる。 このクライアントの主なテーマは何だろうか。 惨事か、うつか、リハビリか、それ以外かなどの見極めをしないと手を出しにくい、あるいはう...
カウンセリング

変わらないこと、変えないことの難しさ

努力し続け、うまくいかず、疲れきったクライアントの周囲の人に、これから先の接し方を説明するときにはこれといった定型的なものはない。 環境調整をお願いするときもあれば、「変わらない」「変えない」ことをお願いすることもある。 当人が頑張ってきて...
メンタルヘルス

うつ経験者にカミングアウトしてもらってドキッとするという話

専門家としてのカウンセラーの教育ではうつや自殺についてクライアントの心理をあらためて深く考えてもらうところから始める。 そのときに、うつ経験者の体験や感覚は絶対的に正しいとかいうものではないが貴重なデータになる。 それを temporal ...
メンタルヘルス

その人は逃げ出したのか?の物語

同じ出来事や事実であっても解釈や意味は一通りではない。 ある人が、過酷な状況から突然失踪したとしよう。 過酷な状況というのは、生命の危険が高い職務やら、厳しい労働環境、とても重要で失敗が許されないようなミッションを考えて欲しい。 戦争・戦闘...