crisis

メンタルヘルス

うつと惨事は切り離して考えられない

うつと惨事に対する反応(いわゆるASD、PTSDなど)はどちらも心理臨床や精神科医療が扱うものだが、その相互関連はあまり認識されておらずまったく別のものととらえられている。 しかし私はうつと惨事というこの2つは結局は別々に理解したり、研究し...
カウンセリング

惨事対処カウンセリングでの紋切り型説明から卒業しよう

惨事体験をしたクライアントとのカウンセリングにはポイントが3つある。 メッセージコントロールをしながら、まずは事実と体験を丁寧に教えてもらい、その上で感情部分を拾い上げる 惨事に対するクライアントの反応(ASR、ASD、PTSR、PTSDな...
カウンセリング

うつの人の日常は惨事である

うつのクライアントについての説明やカウンセラーとしての対応を学んでいると「あれっ? これは惨事の話と同じになってないかな?」とか「ん? ごちゃまぜに混同してしまっている?!」という感じを受けることがある。 実はこれは当然のことなのだ。 うつ...
ポストベンション

組織介入においては単純に守秘すればいいわけではない

ある組織で事故や自殺が起きたとき、または災害に見舞われたときなどに、外部から惨事に対するメンタルサポートをチームとして提供するノウハウはまだ一般的なものはない。 チームサポートの存在自体がまだ一般的に知られていないということと、日本でその重...
カウンセリング

ピンチが惨事にならないとき

キーワードは「無力感」。 どんなに大きなピンチでも、その人に生きる力、単純なパワーがあったらばピンチではなくなる。 マンガや映画、アニメのスーパーヒーローのような超人的なキャラクターならば、普通の人が参ってしまうような状況も克服できてしまう...
メンタルヘルス

ASD、PTSDにおける回避と麻痺の背景は同じ

ASDやPTSDの症状には、侵入(再体験、フラッシュバック)、回避(麻痺)、過覚醒がある。 この内、麻痺(感情鈍麻、離人感)は惨事に遭った直後に目立つ。 パニックになってしまうような事態、知己の死や自分の生命の危機などに出逢っているのに、そ...
メンタルヘルス

大惨事がトラウマティックストレスになるとは限らない

災害やレイプなど、出来事や事件の衝撃が大きければ大きいほど、実際に怪我をしたり身の危険を感じたりすればするほど、それがいわゆる「トラウマ」となりやすいのは確かだ。 もちろん惨事の「強度」だけがトラウマが生じるか否かを決めるわけではない。 強...
ポストベンション

そもそもあなたは惨事ストレスケアの手法を選べますか

今日のエントリは昨日の続き。 惨事ストレスを受けた人のケアでは、話させた方がいいのか、話させてはいけないのかというテーマに対する新仮説 | deathhacks 大きなストレスから回復するための手法として、人に話した方がいいのか、それとも話...
メンタルヘルス

ピンチに元気になる人もいる – 東日本大震災4週間経過

有事や災害の影響により、短期的にも長期的にもメンタルヘルスの不全を引き起こす人は多い。 全体の比率としてはマイナス面がまずは多いのかもしれない。 しかし、逆に有事だからこそ元気になる人もいる。 頑張る人もいる。 そういった人の中には平時には...
ポストベンション

震災被災者の心理をサポートする視点 – 東日本大震災26日目

伝聞でしかないのだけど、今般の災害に被災した方々の一つの気持ちのありようは、「今のことしか考えられない」「目の前のやることをやらなきゃ」というものだという。 発災当日からの激動の危機や生活の変化がはっきりと思い出せなかったり、それほど遠い先...