スーパービジョンの落とし穴 – その1

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カウンセリングケースでスーパービジョンを受けることは必要なことだ。
しかし、うまく利用しなければいけない。
また、その中に潜む負の面、要素、危険、落とし穴に注意しなくてはいけない。

スーパーバイジーはスーパービジョン受けをするときに少なからず緊張している。
自分が扱ったセッションがうまくいったのかどうか、スーパーバイザーからどんな質問を受けるだろう、どんなミスを指摘されるだろう、などなど。
そもそも、最初からうまくいかなかったことが明らかだらり、自分ですでに覚悟していることだってある。
カウンセリングが人間対人間の営みであるからにはどんなに技術や経験があったとしても100%コントロールすることはできない。

怖いのはスーパービジョンを受けながら、実際にやったことを改変してスーパーバイザーに話していたり、やれなかったこと・聞いていないことをさもやった・聞いたかのように語り始めてしまうことだ。
事実と頭の中で考えていることがどんどん乖離していくことがありうる。
そのうちに自分の記憶ですら修正されていってしまうことすらすらあるのではないか。

できるだけリラックスしてスーパービジョンを受けられるよう、スーパーバイザーとの相性や環境、時間の制約など、コントロールできる部分は可能な限り整備すること。
自分の言動や結果に真摯に取り組むこと。
これらを繰り返し繰り返し自分に言い聞かせ続けること。

求道的になってしまうのも違うと思うが、自分への適度な厳しさを自分自身の中に持たなくてはいけない。

2013-02-24 08:00

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