メンタルヘルスの面談で気をつけたいことが3つある。
メッセージコントロール
一つは言わずと知れた、メッセージコントロールだ。
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想定する相手は、クライアント本人のみならず、その家族や上司、人事担当者、担当医や産業医などのクライアントとカウンセラーをを取り巻く社会の関係者すべてと言える。
メッセージコントロールを、お茶を濁す態度だとか、すべてにおいて相手に譲歩するコミュニケーションのようには誤らないように。
即答の力
極端かもしれないが、プロフェッショナルのカウンセラーは、質問への返答やクライアントの経過の予測を断言かつ即答しなくてはいけない。
「そんな事言っても、世の中『絶対』なんてことはないし…」
「人の気持ちっていうのは見えないし、測ったりもできないから、確かなことは言いにくいんだよね」
こうした感覚は当然だが、だからこそシンプルな言葉をクイックに出して、クライアントや関係者の不安や迷いを適切に解消するべきだ。
別に当てずっぽうを連発しましょうということではなく。
あと別に、即答した内容が誤っていたり、補足が必要だったり、例外の可能性を示さなくてはいけなかったら、後から追加して良いのだよ。
発言と論理に対する認知
人間の心理とか社会とか人間関係とかいう、不確かな目に見えないものを、言葉やあらゆるコミュニケーション手段を使って扱うカウンセラーには、自分発信の情報や発言に責任を持たなくてはいけない。
責任を持つ、ということは別に「間違うな」「ミスは許されない」ということではない。
自身の発言や思考が、「科学的なもの」なのか、「客観的な情報」なのか、「自分の主観」なのか、正しい確率がどのくらいなのか、言い切れることなのかそうではないのか、などをキチンと認識しながら動くということだ。
あるいは、1時間の面談の中で目標地点があるのか(それともないのか)、自分や関係者の願望はどういった方向なのか、などを突き詰めておいたり、数多くの仮説を立てたりしておくのだ。
この認知がしっかりとしていなくては、話が混乱するし、クライアントらに「結局それってどういうこと?」と尋ねられたときに答えられず、信頼を損ない、良い仕事ができないだろう。
2012-07-09 08:00
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