見たものしか信じない、と言い切ることが私は多い。
見えないもの、聞こえない言葉などに、主観や想像を加えて、その境界をぼかしたまま議論をしたりカウンセリングをしたりするのは怖いばかりでなく、ナンセンスだと思っているからだ。
もちろん、人間の思想や思考、気持ちや楽しさや苦しさなどが、見えない、文字や言葉になっていないから、存在しないとか言っているのではない。
そんなことをこれまで考えていたら、ヒッグス粒子発見の可能性がニュースとして飛び込んできた。
そう言えば、重力(波)なんて、確実に存在するのに、目に見えない、科学的に測定するのが困難な事象の一つだった。
重力は見えないけど伝わるし、存在を否定できない。
最近読んだ「重力とは何か」(大栗博司、幻冬舎新書260、2012年)でもこのことは理解していた。
すると、自分の考え方や物言いの整合性について直面しなくてはいけなくなってきている。
2012-07-05 08:00
重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る (幻冬舎新書)
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大栗 博司
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