惨事へのサポートケア焦点 その1

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ある組織で惨事が連続したとき、例えば数ヶ月間隔で従業員の生命に関わるような事故や事案が複数発生したときに、どんな項目をどのような視点からサポートするかをシミュレートしてみる。
ケアの焦点はどこになるか、という話だ。

出来事の細部を聞き、確認する

時間軸を適切に押さえることが大事だ。
フワッと全体の印象をまとめて認識するのはいよいよ終盤になってからでいい。
それこそ刑事が事件を調べるかのように細かに追っていく。ただし、関係者を精神的に追い詰めるわけではもちろんない。

組織がすでにやっている(実施した)対応や発信は原則、支持する

困ったときに拙速な対処をすること(したこと)を責めてはいけない。
急性期を過ぎたのならば、過去をふりかえって反省するのは有効だろうが、その時期を間違えないこと。決して部外者が単に気づいたとき、その瞬間にフィードバックすればいいというわけではない。

プロは素人の行動や考えを否定したり、ましてや馬鹿にするようなことをしてはいけないし、する必要はない。
適切に、望ましい行動をただ提案することから始まる。
クライアントが自分たちの行動や対処と、プロのそれを、比べ、選択するのはあくまで彼ら自身である。

例えば医者が素人療法をわざわざ否定する必要は少ない。素人でも違いと優劣が理解でき、進んで行動が変容するような情報や技術を示すのが理想だろう。

惨事個々同士の関係性の切り離し

惨事それぞれの関係性・関連性のうち、可能な部分・点については、できるだけ客観的情報や専門的な分析、経験や事例などを添えて、切り離しを図る。
このとき、気休めレベルの情報提供になってはいけない。
このためにも最初に挙げた、事例細部のヒアリングでは、組織本体や管理者だけの意見や観点からだけ聞くのではなく、およそすべての現場から聞き取る機会を追求する。
関係性についての認識を切り離すのには、必ずそうした現場感覚をベースにすること。

(その2へ)

元々のメモでは10項目ほど羅列していた。
読み返すと「連続した」惨事に特化したものでもないことに気づいたが、とりあえず続けて書き出していく。

2012-06-11 08:00

Posted from DPad on my iPad

(2012-06-12 07:00)
(※初出時のタイトルは「惨事連続へのサポートケア焦点 その1」としたが内容に合わせて「連続」は除いた)

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