思考停止けっこう

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「思考停止」という言葉はネガティブな意味で使われることがほとんどだ。
しかし、この言葉自体に罪はない。
非難するような感情があるのはその文脈や使う人中である。

思考停止にはメリットがいっぱいある。
すでに決まっていることや証明されていることを一から考えなくて済む。
考えたり悩んだりしても仕方ないようなことを考え続けて、消耗してしまうことを防ぐ。

専門家や法学者ならば、なぜその法令があり、どう運用していくかをミリミリと考えても良いが、大多数の国民は大方の法令を「何も考えないで」守ればよい。
いちいち、六法全書や条例・公文を紐解いていたら日常生活に差し支える。

思考停止がいけないのは、それによって人権や生命などが不公平なまでに危機にさらされるとかいう場合だ。
また、きっちりと論理的に考えてルールを整備運用しようとすると、多くの時間やコストがかかる場合には、合理的でなくてもある一線を引いてしまい、思考停止をするほうが得が大きくなることもある。

思考停止という言葉を使うときには、それによってどんなマイナスがどれくらい生じているのか、考えを詰めることに本当にプラスがあるのかを考えなくてはいけない。
また逆に、「それは思考停止ではないですか?」という疑問を投げかけられた場合には、そこに込められたネガティブなメッセージはさておき、やはり実際の費用対効果などに冷静に目を向けるべきだろう。

2012-04-27 08:00

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