ホームに帰って報告するときの体(てい)でふりかえりをする

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メッセージコントロールでも何でも_2日以上連続するようなものでは特に_教育やトレーニングでは、途中でそれまでのおさらいをかなりがっちりと時間を取ってやるようにしている。

その理由は3つある。

  • 教育の内容や目的が実践であるため。単に教養や知識を身につけるのではない
  • 要素が積み上げ式のものである。先に練習したものが次のものを覚えることによって消えてしまってはいけない
  • 他人の考え方や表現を知るため。メンタルヘルスをテーマにした、自分以外の人間とのコミュニケーションはすればするほど良い

実際には、少人数グループを作ってもらい、その中で前日やそこまでに出てきた教育内容や要素について、お互いに受け取り方や感じたこと、疑問点や難しくて悩んでいることなどをざっくばらんに話し合ってもらう。
この後には、それぞれのグループから討議内容を発表してもらい、全体での共有につなげたり、講師との質疑応答に移ったりすることも多い。

この少人数グループ内でふりかえりをしてもらうときのコツを少し。

ただ単に「これまで習ったことを話し合ってみましょう」とか「○○のポイントは何かを順番に言ってみましょう」というだけでは中々発言が出ず盛り上がりにくい場合がある。
こうしたときには、しゃべるシチュエーションを決めてあげたほうがスムーズに考えてもらえる。

例えば、
「職場に戻って、どんな研修を受けてきたか、上司に口頭で報告するとしたらどう話しますか?」
「家に帰って、今回の教育で発見したことやハッとしたこと、面白かった部分などを、家族に伝えたいと思ったら、何から話しましょうか?」
などのようにだ。

このとき私ならさらに、
「今回実践できるように身につけたことを説明するのだったら、ノートやメモを見ながら話したのではあんまり説得力がないですよねぇ。ぜひ今自分の頭の中にある、大事だと思うことをまとめて、自分の言葉で表現してみましょう!」
というような要望も出すかもしれない。
学んだことをそのまま正しく暗記したり、記録しておくことが重要なのではない。
多少ブレながらでも、量としては少なくても、現場で自分が自信を持って使えるものを増やしていって欲しいのだ。

学習というものは、インプットの量だけでなく、復習や習熟のレベルが大事だとはよく言われる。
その観点でのトレーニングが実践力や実力と呼べるものに直結するだろう。

2012-04-17 07:00

Posted from DPad on my iPad

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