ライフイベントや惨事が一段落した瞬間が一番疲労している

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結婚や引越し、昇任や異動、転職などのライフイベントは、それに対する感情や受け止め方が、良いものであれ、悪いものであれ、ストレスや疲労の原因になる。
もちろん適度な刺激やストレスは必要だし、そもそも生きて生活していくこと自体がストレスなのだ。
しかし、その程度がとても大きかったり、いくつかのイベント、公私のイベントなどが一時期に集中すると、体調や精神面に不調をきたす確率が高くなる。

疲労が蓄積したことがうつの原因になる場合、この原因と結果の関係が時間上数ヶ月単位でずれることには注意しなくてはいけない。
イベントなどによる疲労はそれが終わった瞬間がピークである。
もしもその疲労レベルが数日や数週間の休息によって回復するくらいのものでなかった場合、その状態から元の日常生活を再開することになる。
そして、その日常生活ですら疲労の合計をさらに増やしていく場合がある。

周りの人から見て、「ああ、なんとか落ち着いて良かったですね」「肩の荷が下りたようだから、ここから本格的に活動して欲しいな」「一番大変な時期は乗り越えた」と思える。
本人もそう思っている。
しかし、そこから何かしらの変調が起き始めても、時期が1ヶ月や2ヶ月ずれてしまうと、多くの人間にはその因果関係が見えにくく、理解しづらくなってしまうのだ。

これは惨事についてもそうだ。
震災のような極大な出来事であれば、回復にまで時間がかかることも腑に落ちるかもしれない。
だが、人の死や失敗、失恋など、様々なレベルの惨事とそれに対する人それぞれの価値観というものがある。
その感覚のずれはしばしば、誤解や非難につながる。

このように、うつや惨事における心理や反応、遠目近目両方の見方や視野を得るには専門家の支援があると良い。

2012-03-06 08:00

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