個人へのフィードバックにおけるメッセージコントロール

20120222114727

他人に何か助言やフィードバックをするときに嫌な感じを持たせにくくするための工夫にはいくつかある。

  • 最初に、言いたいこと、アドバイスは言ってしまう。フォローや微修正は後から
  • 話の途中でも、相手を観察して、トーンを変えたり、話を終わりにしたりと、臨機応変さを持つ

話を枝葉末節的なことや、「別に全然悪いというわけではないんだけどー」「うーん。何と言うか……」という風にはじめてしまうと、聞く側としては「結局何を指摘されるんだろう?」「早くズバッと言ってくれ!」という印象を受けやすい。
とりあえず言いたいこと、言うべきだと思えたことをストレートに出してしまったほうがいい。
軌道修正や補足、誤解していないかの確認や回避、オブラートに包んだ表現にする、などは後からでもできるのだという意識でいた方が良いだろう。

便利なフレーズ、テクニックもある。
何かとんでもなく相手がショックを受けるようなダメ出しをしたとかいうときでも「なんちゃって!…」と言ってしまえば、その前に話したことはすべてはご破算にできる。
極端なことを言うようだが。

フィードバックでいかにも「今は自分が気づいたことを教える時間だ」とばかりに助言を連続・羅列するのもうまくない。
褒めるにしても改善点を挙げるにしても、常に受け手の表情や反応を観察しながらする。
そしてその対話の空気をコントロールしていくと良い。
自分の発言・アウトプットに夢中になって囚われてはいけない。

こうした点・工夫はカウンセリングに通じるものだ。
話とコミュニケーションの流れは常に変化し続ける。
言うべきこと、教えるべきアドバイスなどを順番に予定通りに出していけばうまくいくとか問題が解決するというのではない。
かと言って、万事が行き当たりばったりの出たとこ勝負というのでもいけない。
要はバランスを見切って(繰り返しになるが)できるかぎりのコントロールをするのだ。

2012-02-26 08:00

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