うつにおける復職するタイミング – その5

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うつにおける復職するタイミング – その1 | deathhacks

うつにおける復職するタイミング – その2 | deathhacks

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うつにおける復職するタイミング – その4 | deathhacks

あらためて、うつからのリハビリについて言うと「リハビリは辛くて苦しい
これは疲労の蓄積によって人が誰でも、どんなに強い心や身体を持っていたとしても、うつになる可能性があり、そのうつは死にたくなるほど苦しい、というのと同じことだ。
誰でもリハビリは苦しいし、苦しくないリハビリというのは存在しない。

かと言って、必要以上に苦行をするのも間違いだ。
苦しい思いをすればするほど、耐え忍べば忍ぶほどリハビリがうまくいくということはない。
その考え方は悪循環にはまってうつになるパターンの一つと同じになっている。

怪我や障害・病気の後のリハビリが適切な負荷をかけることが必要なように、精神的な、気持ちの問題であるうつのリハビリでもその「適切さ」が要る。
つまり、楽すぎてもいけないし、苦しすぎてもいけないのだ。

あまりに楽な状態や環境(職場や社会に戻ることがそうであることは少ないだろうが)でリハビリをすれば、その状況以外に適応することが難しくなる。
筋肉が衰えたり、使わない能力が退化してしまうようなものだ。
その楽な期間がおよそ年単位になると、身体も頭もそれに慣れてしまい、それ以上の力が出せるとしても忘れてしまう。

逆に負荷をかけ過ぎると、せっかく戻った社会や職場がトラウマ的に苦しさと強く結びついてしまう。
結果としてトラブルの元になったり、人間関係が壊れたり、場所や音、匂いなどの感覚までもが「悪い思い出」になってしまう。

このように、リハビリの負荷を「観測する」こと、ある程度長い期間(数週間から数ヶ月レベル)でその観測結果を見て次の戦略・計画の足しにすることはクライアント本人が一人でやることが難しい。
また、一人でもできるという場合でもリハビリについてよく知るカウンセラーのようなサポートがある方が安心でもある。
現時点で、そのようなサポートができる立場のプロは少ない。
医療や医師もその機能を一般には持たない。家族などでは社会的に関係や思いが近すぎる。会社の上司や人事機能はまだまだ知識や経験が揃っていない。

うつからの復職のタイミングのことだけでなく、リハビリ全般についてのアドバイザーやコーチがいてもいい。

2012-01-02 12:00

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