組織がうまくいかないのはコミットしていないから

R1009589

組織がうまくいかない原因は様々だ。
若い組織、特に同好会やNPOのように参加する者の意識に差がある集まりでは、組織の仕組みが最初から確立していることは少ない。

運営をしているうちに、問題が色々と出てくる。
仲間を増やすか否か。
金銭コストをどう扱っていくか。
少数の意見が勝手に通ってしまっているのではないか。
皆のために働いていない人がいて不公平じゃないか。
などなど。

このような組織・レベルで問題が起きている場合、しかもそれが続くようなときに、根本的な原因は何だろうかと考える。
組織の仕組みや手順がしっかりとしていないからだと思って、どんどんルールや書類を増やしてもたいていは焼け石に水だ。

必要なことは参加者一人ひとりのコミットメントだ。
コミット、つまり納得や同意である。
一見どんなに歪なシステムに見えても、そこにいる人が納得していれば問題は起きないし感じられない。
国家の歴史で言えば、複雑な変遷はあったにしても、国民の同意の積み上げによって、過去に独裁国家や似たものがあったわけだ。
他から、あるいは未来から見て、どんなに変な状態でもその時、当事者にとっては極めて自然で満足度が高かったりする。
逆にどんなに頭の良い人や優秀な学者たちが、ルールやシステムを作ったとしても、まとまった良い国家や組織になるとは限らない。

納得や同意をするためには何が必要か。
自然にできる場合もあるが、それだけに頼るのはまったくの運任せになってしまう。
納得と同意は話し合いによってしか生まれない。
しかも参加者が本当に言いたいことを出しきる必要がある。
惨事後のグループミーティングと一緒だ。

2011-10-07 07:00

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

コメント

タイトルとURLをコピーしました