最初のローテンションとのギャップが、話を大事に聞いている感を出す

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他人の悩みを上手に聞くコツの一つは、初めから興味津々には聞かないことだ。
我々がカウンセリングのトレーニングをするときには、まずはじめに、表情やメッセージのベースとして、「興味津々」の表現から入る。
聞き手が、話に興味を持っている感じが伝われば、話し手は安心して話を続けられるからだ。

しかし、よく訓練されすぎると、何も話を聞いていないうちから、目をキラキラと輝かせながら見開いて、ウンウンと活発にうなずきながら、相手の切り出しへ対応してしまう。
これがあまり過剰だと「嘘っぽい」。
カウンセリングにかかわらず、相手の話を聞くのに、何を話すのか知りたいと思う、前向きに聞き始めるというのは正しいことなのだが、その部分にバランスやリスクを探すことも必要になる。

まず最初は、できるだけ低いテンションで聞くくらいでメリハリを付けると良い。
そして、適当にはじめの方のキーワードや出来事などの情報が出てきたところで、一気にガラッと、聞き手としてテンションを上げるのだ。
そうして、態度やメッセージの段差を付けることによって、話し手(クライアント)は「ああ、この話をしてもいいのだな」とか「やっぱりこれはもっと詳しく話したほうが良さそうだ」と感じられる。

これが、あいさつの段階から、興味津々全開にしてしまうと「この人はいつもこうなのかな?」とか「このカウンセラーさんは悩みや問題を聞くのが楽しみなのかな?」という印象を与えることがある。

ただし、テンションにギャップを付けるというのは、やや応用編だし、コツの一つに過ぎない。
最初のローテンション表現だけうまくできてしまって、その後まったく適切なメッセージを出せないようだと全体として失敗だ。
もちろん、聞き手やカウンセラーの個別性や背景などの「キャラ」も考えた上で、コツや工夫を取り入れてほしい。

2011-09-03 08:00

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