人徳がカウンセリングの邪魔をする

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カウンセリングを教えていて、ロールプレイをした後にカウンセラー役から「もっとクライアントに寄り添いたかった」「もっと共感しなければいけなかった」という感想が出てくることがよくあります。
しかしカウンセリングをプロとして、業として、するのであればこれは浅い認識です。

「寄り添うためには、共感するためには、何を、どんなふうに言ったらいいのか、表現して伝えたらいいのか」
「本当にそれをクライアントは望んでいるのか」
より深く技術レベルで考えることは多いのです。

「世界が平和でありますように」というような考えは決して間違いではありませんが、次にしなければいけない動きや、発しなければいけない言葉をすぐに教えてはくれません。
カウンセリングの訓練は決して人間性の修行や人徳の修養ではありません。

もちろん、人間性や人徳が役に立つ場合もあるでしょうが、それはおそらく人によって到達点が違いますから他人が教えることはできないものでしょう。
さらには、却って人間性や人徳が豊かな人ほどカウンセラーとしてうまくいかずに悩む可能性があるとも思っています。

2010-08-12 08:00

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