プレゼンにサプライズは要らない

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あるミーティングで、その時話していたテーマから多少ズレた、本質的な話を持ち出してみました。
10数人が参加するそのミーティングでそうすることは、単なる雑談になったり、私が承認欲求を満たそうとしているだけだととらえられる可能性はあったのですが、そこそこ受け入れられたように思います。
そうなった理由の一つは事前にしていた「サプライズ感を弱める工夫」のおかげかもしれません。

この「聞き手を驚かせない」という注意点は小室淑恵氏が著書や雑誌などで繰り返し指摘しています。
企画や商品をプレゼンするときに、奇をてらった内容や演出でクライアントに訴えようとするのは「ご法度」であるのに、初級者はしがちであると。
いくら良いものでも人は初めてみたものを、ビックリの中で、判断することに抵抗を感じます。
(時間的制約がある中で致し方なく新しいものを検討しなくてはならないとか、ず抜けた意思決定者がはっきりと存在する場合などは除きます)

小室淑恵の即効プレゼン術
小室 淑恵
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私のケースでも、そのミーティング参加者全員に事前に完全な根回しや資料配付などをしていたわけではありません。
ブログや仕事の合間、食事のときなどに「あとでみんなが集まったときに一気に考えていることを発表して反応を見てやろう」などという色気は出さずに、積極的にアイデアをアウトプットしておく、という工夫をしただけです。
これは言うのは簡単ですが、常に、アイデアを盗まれるのではないかとか、くだらないと笑われるのではないかというような恐れとの戦いになります。

しかし、公然とアイデアや企画、意見を発表する前に一部あるいは全部の参加者に概要を知っておいてもらうことには様々な良い点があります。
すでに同じ話を聞いている人が、他の人への説明を補助したり、協力してくれたりするかもしれません。
あるいは、多少理解がズレていたとしても、それはそれで、新しい観点からの議論や新しいアイデアの基になるかもしれません。
賛同してもらえるにしろ、否定的に返されるにしろ、その場で初めて意見やアイデアを聞いたのではないからこそ、意識的・無意識的に準備をして意見を聞いてもらえるのです。

この考え方、やり方は「本当に良いもの」「確たる本質を持つもの」をあぶり出す最も良い方法の一つです。
本当に良い映画は映画館でヒットして、DVDになっても売れ、さらにテレビで放送しても視聴率を稼ぐものです。
新鮮さは薄れるかもしれませんが、ストーリーや見どころをすでに知っていても繰り返し見てしまう、愛される作品はあるでしょう。
繰り返し聞いても楽しくなってしまう「すべらない話」も同じようなことです。

新鮮さや驚きの演出効果を捨て、勇気を持って、サプライズ感を「弱める」工夫をしてみましょう。

2010-07-22 7a.m.

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