教育のマネージメントは軸をぶらさない

R0010422

集団に教育をするとき、カウンセリングと同じように顧客(来談者)をできるだけ中心に考えて配慮したり希望をかなえたりしたいのは山々です。
しかし個個の項目に振り回されたり教育する側がやりたい本質を見失ってはいけません。

個人ごとの感覚や背景の違いは思ったよりも大きいですしそれが当たり前です。
例えば部屋の温度調整をするにしても暑いと言う人もいれば寒いと言う人が同時にいることがあります。部屋のどの場所にいるかによっても感じ方は違うでしょう。
「机が窮屈だから横に余裕を持たせて欲しい」という要望に応えたら、当然縦の距離が伸びますので、後ろの方の人が「前が遠すぎる」と言い出すかもしれません。
休憩をもっと取ってくれ、と言う人がいれば、休みなしでぶっ続けで教育して早く終わって欲しい人もいます。

要はカウンセリングと一緒で安易に「相手中心主義」ばかりに陥らないこと、けれど誠実に謙虚に相手のメッセージを受け取ることが大切です。
自分(たち)が伝えたい、伝えるべき内容やメッセージが何であるかを考え抜いて簡単にはぶらさない、でもそのメッセージの受け手を見失わないというバランスは難しいものです。

(ときには「こだわりのラーメン屋」のように『お口に合わないようでしたらお代は結構ですので食べないで帰ってください。うちはこの味でやってますから」というのは「アリ」だと思っています)

2010-06-14 8a.m.

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

コメント

タイトルとURLをコピーしました