カウンセリングは自転車みたいなもの

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カウンセリングのイメージを伝えるための喩えとして「カウンセリングっていうのは自転車みたいなものですよ」と話すことがあります。

免許・資格

自転車に乗るのに許可や免許は要りません。乗りたい人は(まず練習が必要かもしれませんが)すぐに乗っても構わないのです。けれど安全のためや互いに気持ちよく走るために様々なルールがあります。
カウンセリングをするのにも免許や公的な資格は要りません。ただし民間団体などが認定資格をつくっていたり、倫理規定と呼ばれる独自のルール(内規)を持っていたりします。
自転車に対する車やカウンセリングに対する医療と比べれば、制約や始めるためのハードルは低いと言えますが、それらと同じように、無謀な使い方をすると事故につながります。生命に関わるような出来事もありえます。

練習・訓練

自転車に、練習もなしにいきなりうまく乗ることは難しいと思います。けれども練習すれば多くの人が乗れるようになるでしょう。
カウンセリングも正しく訓練すればほぼ誰でもできるようになります。ただし、カウンセリングの「知識」があるだけでは実践することはできません。
カウンセリングには自転車と同じく身体を使う技術的な面があります。自転車について本を読むなどして理論や仕組みを勉強することに意味はありますが、乗れるようになるためには実際に身体を使って練習するのが一番でしょう。

道具か、目的か

人が自転車に乗る目的は様々です。単なる移動の手段として使ってもいいですし、競技やスポーツとして乗るのも自由です。
カウンセリング技術の利用にも多くの自由があります。日常のコミュニケーションを円滑に気持ちよくするために使ってもいいですし、それを「仕事」としても良いわけです。

質的違い、量的違い

夜中の歩道をフラフラと無灯火で走っている重い自転車もあれば、車道を颯爽と自動車並の速度で走ることのできるロードバイク(自転車)もあります。よく知らない人、興味がない人から見ればどちらも「自転車」ですが、この二者はまったくの別の乗り物と言えるでしょう。事故の可能性、できることの可能性、同じことをできるようになるまでに必要な練習量、自転車などの値段、当事者や周りにもたらす影響など。ママチャリに乗ってスーパーに買い物に行くのと、ロードバイクでツール・ド・フランスに出るのとでは同じではありません。次元が違う話なのです。
カウンセラーにもアマチュアとプロフェッショナルがいます。その違いには多くの要素があり、連続的な変化であるため、境界は明確でないことも多くなります。しかし比べてみれば違いや二者の質的な差、優劣は一般人や素人が見ても明らかです。

2010-05-06 7a.m.

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