ストレスはまとめて解消できないよ

(2010-05-07末尾に追記しました)

食いだめや寝だめが現実的にはできないのと同じで、ストレス解消を先にやっておいたり、あとでまとめてすることはできません。

ストレスは直接には目に見えませんから、本人も自覚できなかったり、存在を否定してしまったりしがちです。そして、表面上大きく明らかな問題がなければ周囲も本人も何もなかったとして見過ごしてしまいます。
しかしストレスは、食べることや寝ることと同じく、ある程度の時間ごとに十分に解消するべきものです。
そうしなければ身体的、精神的な疲労がたまり、それが大きくなると病気やうつとなって表面化してくるでしょう。
数ヶ月後、またはそれ以上後に、休めることや状況が良くなることを期待して、まったく息抜きなしで仕事や生活を続け、そこまではなんとか頑張るのだと計画するのがいかにナンセンスであるかを知っていなければいけません。

自分は食いだめができるよ、という人でも、数日間何も食べないで今している生活や仕事を同じように続けることはできないでしょう。
あるいは食べ物ではなく、水分や飲み物をまったく摂れない状況を想像してもらえばその辛さがわかるかもしれません。それが毎日続いても大丈夫と言えるでしょうか。
睡眠でたとえてもそうです。
自分は多少寝ないで頑張っても大丈夫だと思っている人は多いかもしれません。
しかし、たったの一晩徹夜した状態ですら、アルコールによる軽い酩酊と同じくらい判断力や集中力、パフォーマンスが落ちるのだと言う人もいるくらいのピンチなのです。このようなことが日常的に見過ごされているのは怖いことではないでしょうか。

ストレスは目に見えないというだけでなく、小さいものには慣れてしまいますし、長期にわたってためてしまうことがありえます。
食事や睡眠以上に、ストレスというものの性質やためることのリスクを知り危険を避けるのが得策でしょう。
それには、時間や気持ちに余裕ができたときにまとめてではなく、日常的にストレスをコントロールした方が、はるかにメリットが大きいのです。

2010-04-04 9a.m.

(2010-05-07追記)

睡眠不足の影響についての記事があったので紹介します。

「睡眠不足は酔っているのと同じくらい集中力や判断力を損なう」らしい : ライフハッカー[日本版] “原文” http://www.lifehacker.jp/2010/05/100506seriousness_sleepless.html

また、睡眠不足と酒酔いが人間にとってほぼ同じ状態であることは次の本にも書かれています。

二四時間一睡もせずにいると、生理状態も心理状態も、法的に酒酔いとされるのと同じ状態に陥る。

この本に取りあげられている研究によると、睡眠不足の人に対して反応時間検査を実施したところ、血中アルコール濃度が〇・〇一〇パーセント(全国どの州でも法的に酒酔い状態とされる濃度)の人と同等、あるいはそれ以下の点数しかあげられなかったという。

– デーブ・グロスマン、ローレン・W・クリステンセン、「『戦争』の心理学 人間における戦闘のメカニズム」、二見書房、2008、p. 63

これを別の角度から考えてみよう。たとえば、あなたが警察署長か戦闘部隊の指揮官だったとする。そして例によって人手不足に悩んでいるとしよう。そこへ某アカデミーの人間が現れて、うちの人材を雇わないかと言ってくる。ただし、その人材のIQは一般の警官または兵士より五から一〇ポイント低く、反射神経はにぶく、とんでもなく不機嫌で、意思決定能力はゼロに等しく、しょっちゅう居眠りをしている。しかも、通常の五割増(超過勤務手当に相当する)の給料を支払ってほしいというのである。さて、あなたはこの人材を採用するだろうか。答えがイエスだったら私は首をくくってもいい。

– 同、p. 66
同書(「戦争」の心理学 人間における戦闘のメカニズム)へのリンク

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